新しい環境への適応 - 記事一覧 | APU 立命館アジア太平洋大学
新しい環境への適応
新天地での挑戦にむけて、友人や家族、そして故郷を離れることを実感すると、様々な気持ちが渦巻いてくるものです。APUの学生の半数が世界各地からキャンパスにやってくるのと同じように、私も故郷の日本を離れ、アメリカでのダブルディグリープログラムに参加しています。APUで学ぶために初めて海外から渡日する多くの国際学生とは異なり、日本とアメリカ国籍を持つ私ですが、APUに来ることは全く知らない土地に住むというわけではありませんでした。しかし、私は日本の文化の中で育ったわけではないので日本は知っているだけの存在でした。そのため、国際学生がAPUに来るときに感じる不安はよく分かります。
渡米して2ヶ月が経ち、自分ではうまく適応できていると思っています。ここでは、これまでの私の経験がどのようなものであったか、また、新しい環境に適応することがどのようなものであるかについてお話したいと思います。
お別れ
通常の留学プログラムとは異なり、ダブルディグリープログラムは申請締切が早いため、APUに合格する前から準備は始まっていました。みなさんもやるべきことがたくさん出てくると思うので、できるだけ早く準備を始めることをお勧めします。私は渡米するまで1年半ほどの時間がありました。準備期間が長いようであっという間でした。光陰矢の如しと言うように、時が過ぎるのをこんなに早く感じたのは初めてです。アメリカ滞在のためのビザを取得する必要がない分、海外への引越しはスムーズに進みましたが、日本を離れるだけでも保険の契約や履修登録など、やることはやくさんありました。そして何より、家族や友人との別れが一番辛かったです。もしかしたら、皆さんにとっても辛いかもしれません。しかし、この別れの向こう側にこそ、冒険が始まるのです。大切な人たちとの別れをしっかり済ませて、いよいよ人生の新しい幕が開けます。


全てが新鮮
やっとの思いで到着して、新しいことを学び始める準備ができ、興奮と喜びでいっぱいでした。数日後、新学期を迎えるためのオリエンテーションが始まり、新しい人たちと出会い、アメリカでの生活がどのようなものかを知り始めました。オリエンテーションで出会った人は、今でも本当に仲の良い友達です。テキサス州オースティンに到着して1週間後、授業が始まりました。多くのネイティブスピーカーに囲まれての第二言語での学習は、本当にスリリングです。街を散策し、キャンパスを歩き、さらに新しい人と出会う。すべてが新鮮でした。ご想像の通り、楽しい反面、ストレスもありました。しかし、数週間もすると、周りの人たちのおかげで、アメリカでの新しい生活にも慣れてきました。そこで考え始めたのが、「これからどうしようか?」です。APUでTAをしたり、インターンシップをしたり、様々なことに取り組んできた私は、もっと色々なことに挑戦してみたいと思うようになりました。



挑戦
「これからどうしようか?」そう自分に問いかけたとき、もう準備はできているのだと思いました。私は、仕事、学生団体、クラブなど、何か挑戦できることを探し始めました。全く新しい環境で何かを始めようとするとき、それがあまりストレスにならないようにしたいものです。そこで、これまでの経験を生かしながら、やってみたいこと、できそうなことを探してみることにしました。そこで、APUでアドミッションズ・オフィスや学長室で学生スタッフとして働いた経験を生かし、こちらの大学のアドミッションズ・オフィスでツアーガイドとして働き始めました。また、日本で3年間レストランでアルバイトをした経験を生かし、英語を使う機会が多いバリスタの仕事をしたいと思い、大学内のコーヒーショップで働き始めました。仕事以外では、イベントに参加し、素敵な出会いがありました。リトリートに参加したとき、キャンパスミニストリーに所属する学生で結成されたバンドがあることを知りました。私も音楽は好きなので、どうすれば参加できるのか聞いてみたところ、来学期から参加できそうでした。そして、ラクロスチームにも迷わず入りました。


不安に感じていませんか?
自分にはまだまだ手の届かないものだと思っていませんか?もしくは不安に感じていませんか?新たな一歩を踏み出すのは怖いかもしれませんが、きっと大丈夫です。。この経験は、最後には素晴らしい思い出として記憶に刻まれるはずです。中には、私が無理をしている、挑戦しすぎだと思う人もいると思います。でも、何をするにしても、ひとつだけ心に留めておいてほしいことがあります。もし学業に専念したいのであれば、それも一つです。それは学生として優先すべきことだと思います。もし授業以外のことを深めたいならば、迷わず挑戦してください。挑戦したことで、新しい国のことをより深く知ることができただけでなく、自分自身についても知ることができたと思います。また、新しいことに挑戦したおかげで、より効果的に勉強できるようになりました。不安を乗り越えた先には、喜びが待っています。大学生活を充実させたいですか?恐れずに、やりたいことをやってください。私は、APUとセントエドワーズ大学の両方で勉強できてよかったと思っています。今の私があるのは、両方の大学のおかげです。皆さんも自分に合った場所を見つけ、自分の情熱に素直に行動してほしいと思います。
Emma
Emma Harkcom Fuchita is an APS student majoring in Culture, Society and Media. They have a diverse background, having lived in the U.S., Germany, and Japan. Aside from academics and many extracurricular activities, they enjoy music, especially singing and playing the guitar, learning new languages, and meeting new people!