APUのグループワークって? - 記事一覧 | APU 立命館アジア太平洋大学
APUのグループワークって?
(このブログは日本語翻訳版です。オリジナルは、こちら)
このセメスターも数々の授業が盛り上がりを見せていますね。APUの授業は、一時期は完全なオンライン授業でしたが今はハイブリッド式の授業や対面の授業も増えてきて、元通りの生活とまではまだ言えないけれど、少しずつ通常に戻りつつあるのではないでしょうか。
APUのよくある授業といえば何?と聞かれるときっとみんな口をそろえて答えるでしょう。それは「グループワーク」です。経験者なら少しイメージできると思いますが、グループワーク大好き派の学生とそうではない派に分かれますよね。APUは世界の様々な国・地域から学生が集まっています。それはつまり、私たちはより複雑でユニークな個性の集まりであることを意味します。世界市民育成という大きなビジョンに向かうAPUでは、授業でたくさんのグループワークが行われています。お互いを知りやすくなったり、多文化環境下において各国・地域に対する興味関心を抱くきっかけになったり、他者から学ぶ機会を与えてくれるグループワーク。このブログを読んでいる読者の中には、実際グループワークに対して学生がどういう風に思っているのか、気になる人もいるかもしれませんね。
友人にAPUのグループワークはどういうものなのか聞いてみました。

1. グループワークの長所と短所は何ですか?
Tanzeem Nawarさん(APM、バングラデシュ、2回生): 長所は、グループワークは新しい人との出会い、友人をつくったり、ネットワーキングですね。そして、自分の視野を広げることにつながると思います。グループメンバーについてや、そのメンバーの出身国・地域について色々知ることができたり、グループワークのテーマ(課題)に関する知識を身につけることができたりします。グループワークを通して、人は誰もが個性的でユニークであって、それが混ざり合った結果、エキサイティングな何かをつくったり、一緒に実現することができたりすると身をもって体験できると思います。
短所としては、自分の意見が聞かれていないように感じることがたまにあることじゃないでしょうか。あなたがもともと内気な性格で、コントロールが強めのメンバーがいるグループにいる場合は特に。 多様なグループメンバーとグループワークをすると、意見の不一致は当然起こりえます。全員の意見が全く合わず、グループワークが思うように進まない時は、あまり楽しくなくなり、妥協点をみつけることさえも時々容易ではなくなってしまいます。
Hiromi Koyamaさん(APS、日本/韓国、2回生): グループワークのいいなと思う部分は、他のメンバーや他者がどういうことを考えているか意見を聞けることですね。これは、つまるところ、自分のものとは異なる見解に出会うことであり、自分自身の視野を広げることにつながります。他の人達がどのように物事を考え、世界をどのように見ているかを理解することができます。
グループワークの欠点としてはやはり、グループメンバーを自分で選ぶことができない時やグループの人数を決めることができない時に現れますね。というのも、これから一緒に活動するぞ、という時にフリーライダ―の存在が問題になりうるからです。
Owissa Estherさん(APS、インドネシア、3回生): 時間管理、パブリックスピーキング、議論の共通点をみつけるスキルなど、たくさんのソフトスキルを学ぶことができます。一番大きな利点は、なによりも、たくさんの人と出会い、新しい友達を作ることができることです!同じ国・地域からの学生が1つのグループに何人も一緒になることがないので、とても多様性のあるグループとなります。いつも新しい何かに出会う機会がグループワークにはあると言えるでしょう。
あとは、グループとして活動するからこそ、チームでタスクを分担して様々なことを同時に進められて、一人では実現できないことも成しえたりします。つまり、「If you want to go fast, go alone. But if you want to go far, go together.(早く行きたければ一人で進め、遠くまで行きたければ皆で進め)」ですね。

2. クラスでグループワークが行われると聞いたとき、何を最初に思い浮かべますか?
Tanzeemさん: 最初に思い浮かぶことですか?正直その授業によって様々ですね。「またか!」と思うケースもありますし、コーポレート・ファイナンスのような授業では、「ああ、助かった。 これは一人ではやりきれなかった!」 といった気持ちになりますね。
Hiromiさん: グループワークがあると聞いたとき、まず思い浮かぶのは「ああ、またか!」です。かつてのグループワークで、表面的なことしかせず、具体的なディスカッションにはほとんど参加しない消極的なチームメンバーがいた時には、私自身かなりの時間をかけて対応してきたこともありました。教授のような権威ある人物が見回りをしない限り、積極的にディスカッションに加わらない学生がいることを授業のティーチングアシスタント(TA)をしている時に知ったこともありました。
Owissaさん: 私の場合は、「お願い!チームワークが発揮できる良いチームに恵まれますように!」 でしょうね。授業履修登録の段階からシラバスを確認し、その授業でグループワークがあるかどうかをチェックしているので、グループワークがあることを突然授業で発表されても驚くことはありません。グループメンバーを学生が決めてよい時は、私はメンバーがグループワークに参加する人かどうかという視点でメンバーを構成します。もしグループメンバーを自分で決められず、自動的に割り当てられるような時は、シンプルにベストを祈るのみです。

3. グループワークはAPU教育の非常に大きな部分を占めています。あなたは、どんなグループに入ることになっても、得るものがあり、成長につながると言えますか?
Tanzeemさん: 今までのところ、1ケースだけを除いてほとんどのグループワークでは、よいメンバーに恵まれてきました。グループメンバーとの関係やコミュニケーションは、私を大いに成長させてくれたと思います。私は自分自身をフレンドリーで親しみやすい人物であると思っています。一生懸命グループのために課題に取り組みますし、妥協することもできます。それに、仲間(グループメンバー)を支えたいという気持ちも常に持ち合わせています。周りの人達も自分のことをそういう人だと捉えてくれていて、グループワークではタスクを分担して、みんな救いの手を差し伸べてくれます。メンバー間でうまく調和をとって、お互いに助け合うのです。また、ピア評価(相互評価)の際には互いに目を光らせ合うことも。そうして私たちはグループワークを乗り越えます。
Hiromiさん: 自分以外にも少なくても一人は、平均的な成績ではなく、よい成績をもらいたいからグループワークにもしっかり取り組みたい、と強い思いを持っている人がたいていのグループにいます。現実社会でも、結局一定数怠ける人は存在すると思うので、そのためのトレーニングだと捉えて、私は励むようにしています。
Owissaさん: どんなメンバーと一緒になるか、自分の運にかなり左右されると思います。これまでの経験としては、グループメンバーの4人に1人くらいは正直、どうしようもない人でした。そういう時は自分は容赦しません。必要だと思ったら、担当教員やTAの方にすぐに相談・報告をしています。
インタビューは以上です。お分かりのように、APUでのグループワークは、間違いなく冒険になります。 時にフリーライダーやメンバーとの合意を無視して属人的に進めるメンバーに出会うこともあるかもしれませんが、新しいことを学んだりスキルを習得したり、新しい人と出会うことができたりするのもグループワークです。これからグループワークに取り組む在学生や未来の学生の皆さんに幸あれ!うまくいくように祈っています。
Temi
Temilolu Awofeso is an APM student from Lagos, Nigeria and a new member of the APU Social Media Unit. Outside business-related courses, he spends his time writing on Medium, taking short naps, and watching social documentaries.