APUだからできること:学内アルバイト - 記事一覧 | APU 立命館アジア太平洋大学
APUだからできること:学内アルバイト
私はAPUの2セメスター目に、卵が先か鶏が先かというジレンマに直面しました。アルバイトをすることで一気に日本語能力を伸ばしたいけれど、現実はというと、ほとんどのアルバイトは応募時点で最低限の日本語会話力が求められます。日本語初級レベルだった私には、何かの対策が必要でした。
本題に入る前に、少しだけ私のことをお話します。私は他の国際学生と同じように、APUへ来た時にはほんの少しの日本語の知識しかありませんでした。そんな私も第1セメスターの終了時には簡単な日本語での会話や基本的な読み書きができるようになりました。そして、日本語を学べば学ぶほど、日本の文化をもっと知りたいという気持ちが高まっていったのです。アルバイトをする理由は、日本人と日本語で話すことだけでなく、日本の職場経験をすることに広がっていました(ポケットマネーを稼ぐのは言うまでもありません)。
さて、私はこの状況をどう克服していったでしょうか?
私はその答えをD棟1階(メディアセンター)にある学内アルバイトセンターで見つけました。ここでは、APUの各オフィスが募集するAPU学生向けのアルバイトが紹介されており、応募条件に高い日本語力を必要としない以下のようなアルバイトもあるのです。
- レジデントアシスタント(RA):APハウスの新入生サポート
- アカデミック&ラーニングコアスタッフ(ARLCS):図書館の利用促進
- スチューデントアクティビティステーション(SAS):文化交流を通じた地域交流
- ティーチングアシスタント(TA):教員の授業運営サポート(申請は3セメスター以降)
応募後の面接を経て、ついに私は日本で最初のアルバイトをゲットしました!初めての仕事は、STOPという学内での喫煙率の減少や喫煙マナーの改善、吸殻のポイ捨て防止などを行なう団体での活動でした。現在はすでに引退しましたが、日本語能力を高めるだけでなく、 チームワークと タイムマネジメントがプロジェクトの成功を左右するということに気づきました。
では、本当に効果のあるチームワークとタイムマネジメントって何でしょう?
具体的には、黄金律とも言える 3つのC(会話Communication、協力Cooperation、調整Coordination)がチームワークに大きく影響します。APUの学生団体の多くは、日本、インドネシア、ベトナム、ウズベキスタンなどの異なる国・地域から来た学生で構成されているため、多種多様な文化背景、働き方、意見の相違や誤解などは、3つのCを実践していくことでしか防ぐことができません。
3つのCの重要さを強く認識させられたのは、最初のチーム会議だったと今でも覚えています。
その時、私は他のメンバーの前で、日本語で自分の意見を伝えようとしていました。鼓動が高鳴り、顔は真っ赤。目は涙目です。本当に泣き出しそうなくらい緊張しました。けれど、誰も私のことを笑ったりしません。チームメイトたちは忍耐強く私の話を聞いてくれましたし、日本人のメンバーは日本語での会話をうなずきながらサポートをしてくれました。
逆に日本人が英語で何かを伝えようとするときには、私達が英語のサポートをしました。あえて会議を日本語と英語の両言語で進めることで、チーム内での会話や協力が円滑に進んだのです。
毎回のミーティングの後には、STOPの代表がAPUスチューデント・オフィスの職員に当日議論したことや助けが必要なことなどを報告します。オフィスと近い距離で打ち合わせや調整ができることはありがたく、STOPは喫煙者の数、吸殻の数を減らすいくつかのプロジェクトを成功させることができました。
いくつかのプロジェクトや課題に取り組む際には、仕事上でのコミュニケーションの問題を解決する日本式の手法「報・連・相」も練習として意識しました。「報・連・相」は、報告、連絡、相談の頭文字を取ったもので、響きが野菜の「ほうれん草」と同じなのでとても覚えやすいのです。
「報・連・相」が問題を解決するのに役立った例として、計画していたイベントの直前で自分のSTOPユニフォームTシャツが見つからないことがあり、「報・連・相」の考えに基づいて行動したことがあります。
私はすぐにSTOPのFacebookグループで問題を報告し、他のメンバーのアドバイスをもらうように相談をしました。また、チームリーダーにも連絡をして、ユニフォーム無しでもイベントに参加できるかの確認をしました。この行動をとったおかげで、イベントに参加をしないメンバーのユニフォームを借りることができ、即座に問題を解決できました。
情報がチームのみんなに共有されたことで、「報・連・相」は多国籍メンバーによるコミュニケーションを円滑にし、信頼できる正しい意思決定へと導いたのです。
おっと。タイムマネジメントについて触れるのを忘れていました。
私もですが、APUの学生はいつもと変わらない日なんてないくらいとても忙しい。学内でアルバイトをするなんて刺激的ですが、大学生としての本分はやっぱり勉強。勉強とアルバイトをうまくバランスを保ちながら1週間のスケジュールを立てることがとても重要になります。
平日は常に宿題と読書課題に集中します。授業を登録していない水曜日と週末が、学内アルバイトの会議や活動に時間を費やせる日です。先を見越してスケジュールを立てて、それをやり遂げることが時間管理を成功させる秘訣です。
私はまだ卵が先か鶏が先かの答えはわかりません。けれど、少なくとも多様性と二言語でのコミュニケーションに重きが置かれるAPUでは、流暢に日本語を話せなくとも学内アルバイトを見つけられることを私が証明しました!みなさんはどうですか?もう立ち止まる必要はありません。前に突き進みましょう!
Duong Thi BAo Anhさんは、ベトナム出身のAPM4回生。彼女は、APUアドミッションズ・オフィスのソーシャルメディアユニットのメンバーで定期的にブログに寄稿してくれています。APUにおける奨学金について綴った「奨学金ハンター」もぜひご覧ください。